トレンドは常に変わるものです。 ホームページを長く運営していれば、リニューアルは避けては通れない道でしょう。
本来は集客力アップのためのリニューアル。なのにリニューアルした途端にアクセス数が激減!?…なぜ?
これよく相談されます。 このエントリーでは、実際にあった失敗例を紹介します。 ぜひリニューアルする前にチェックしてください。
※最終更新日:2014/5/25
URLが全部変わってる
これが一番多いです。CMSなどシステムを入れ替えたと同時にURLもすべて入れ替わった例(旧URLは404)。 せっかくリンクを集めるなどしてSEO的価値が上がったURLを捨て、いちからやりなおし。 各ページのアクセス数はもちろん、サイト全体の評価が一時的に大きく下がり、もとに戻らない可能性も。 検索エンジンどころかソーシャルメディアなど参照サイトからの流入も大きく減。
やるべきこと
URLを変える場合は、必ず旧URLから新URLに転送(301リダイレクト)します。 その際は旧コンテンツの内容と近い新コンテンツへ。なければカテゴリトップ。それもなければトップページへ必ず転送します。
テキストが全部画像になっちゃってる
とくに飲食店やインテリアなどブランドイメージ重視の業界に多いケース。 テキストコンテンツが減るとSEO的な価値を落としてしまいます。たとえば、流入ワードの種類がおもいっきり減ったりします。
やるべきこと
テキストコンテンツは減らない。あと不要と思ったコンテンツも消さず、まずは再利用を検討してください。 ページ数もなるべく減らさないように。
Canonicalタグの記述がミスってる
これはレアかもしれませんね… テスト環境でワードプレスを構築していて、そのまま本番公開。 その際に「一般設定」のサイトアドレスをテスト環境のときのままにしていたせいで、検索結果上のURLが入れ替わった例です。 検索順位とか計測してると、一気に全部消えてびっくりですよね。
やるべきこと
公開前に設定とフローを確認しましょう。
タイトルタグからすべてのキーワードが消えてる
マーケティング担当者と制作担当者のコミュニケーションがとれていないケースです。実は中小企業以上に結構あります。 検索圏外とはいかなくても、確実に順位・クリック数が落ちます。
やるべきこと
意味のない変更はしない。 リニューアル前にレギュレーションを作りこむのはあたりまえ。とくにタイトル、メタ・ディスクリプションは必須です。
非公開にしちゃう
「新サイトを公開したのに、検索結果にまったく出てこない!」って夜な夜な電話がかかってくるケース。 リニューアル直前に非公開にしてしまうなんてこともあります。 たとえば下記の状態が長く続くと、検索結果のインデックスから削除されたり、順位が大きく下がるなど致命的な状態に陥ることがあります。
- ベーシック認証をかける
- “工事中”的な簡素なペラページ(200ステータス)にする
- 別ページに301リダイレクトしてる
- 404ステータスを返す
HTTPステータスってなによって方は下記をご覧ください。 http://www.asahi-net.or.jp/~ax2s-kmtn/ref/status.html これ、意外に大企業でもありました。
やるべきこと
原則、サイトは落とさないこと。Googleのクローラーをブロックしたり、ページの内容を大きく変えるのもダメ。 やむおえない場合は503ステータスを返します。するとGoogleが「あ、メンテ中ね。了解」って理解してくれます。とはいえ、長期間の適応は避けてください。 一時的であれば別ページに302リダイレクト(一時的転送)するのもOKです。
noindexが入っている
見落としがち。テストサイトをインデックスさせないために入れておいたnoindex。インデックスが消えて順位が一気に圏外へってケースです。
やるべきこと
noindex は index に書き換えて本番リリースすること。 WordPressなどは「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックが入っていないか、念のため確認しましょう。
未完成で公開しちゃう
もうね、間に合わなったのですよ…
やるべきこと
これは言わずもがな?ですね。
まとめ
なかには「え?」っていうのもありますけど、本当にあった話です。 そしてリニューアルする前に相談していただきますと幸いです。 いろいろなケースを想定して対処できますので… リニューアルしちゃった人はご相談ください。